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CMC・国際比較

CIPM相互承認協定と校正・測定能力(CMC)について


CIPM相互承認協定(CIPM MRA, Mutual Recognition Arrangement)は、経済のグローバル化に対応するため、メートル条約加盟国の主要な国家計量標準機関の代表で構成する国際度量衡委員会(CIPM)において1999年に締結された協定です。

CIPM MRAは、経済活動や取引の基本である計測・計量について、国家計量標準機関を頂点とする各国の計量標準トレーサビリティ体系を相互に信頼し、他国の国家計量標準の校正データを自国でもそのまま同等と認め、その校正証明書をそのまま自国でも受け入れる仕組みを構築したものです。これにより、試験器等が自国の計量標準にトレーサブルである場合、製品等の試験成績書が相手国にも受け入れられることになります。

このCIPM MRAの目的を達成するために、国家計量標準を開発・維持する国家計量標準機関(NMI, National Metrology Institute)または指名計量標準機関(DI, Designated Institute)は、測定量ごとに、品質システムの構築、参加NMIまたはDIによる審査(ピアレビュー)、および関連する国際比較への参加というプロセスを経て、その校正・測定能力(CMC, Calibration and Measurement Capabilities)を宣言します。最終的に承認されたCMCは国際度量衡局(BIPM)が管理するデータベース(KCDB Appendix-C)に登録され、ウェブ上で公表されます。2011年12月現在においてCMCの全登録数は24461件であり、その中で日本のCMC登録数は895件、世界第8位となっています(表1)。




CIPM MRAによって国際的な信頼性確保の枠組みが整理され、障壁のない自由な取引が促進されます。製品や食品に付与される試験データの信頼性を外国の顧客や規制当局から求められたとき、登録されたCMCへのトレーサビリティを確保することで、その試験成績書は国境を越えて通用するいわばパスポートとなります。

国際比較について


前述の通り、国際比較の結果は国家計量標準機関(NMI)や指名計量標準機関(DI)の校正・測定能力(CMC)を宣言する際に重要な証拠となります。国際度量衡委員会(CIPM)の下に設置されている各計量分野ごとの諮問委員会(CC, Consultative Committee)では、その分野で中核となる国際比較を実施しており、これをCIPM基幹比較(CIPM Key Comparison)といいます。

原則としてCIPM基幹比較はその分野で高い技術と経験を有する機関(通常はCCのメンバーであるNMIやDI)のみで行われますが、その後、それぞれの地域計量組織(RMO, Regional Metrology Organization)において、通常はCIPM基幹比較に参加した機関を幹事研究所(pilot laboratory)として行われるRMO基幹比較(RMO Key Comparison)への参加は、RMOメンバーおよびその他の研究所等に開放されています(図1)。



CMC_RMO


RMO基幹比較の結果はCIPM基幹比較に参加したNMIの結果を通して、CIPM基幹比較の結果にリンクされ、CIPM基幹比較の結果と同様にCMCを宣言する際の重要な証拠となります。また、これら基幹比較によってカバーされないものに対しては、各RMOによって独自に実施される補完比較(Supplementary Comparison)があります。

これらの国際比較の結果は、国際度量衡局(BIPM)が管理するデータベース(KCDB Appendix-B)に登録され、ウェブ上で公表されています。2011年12月現在においてKCDBに登録された国際比較件数は1154件であり、その中で日本の参加した国際比較件数は385件、世界第4位となっています(表2)。